マリンアクアリウムの厄介者ウミケムシとそれを駆除できる生物兵器

こんにちは(・∀・)ノ管理人です

もともと私はちょっとした工作が好きなほうなんですが

水槽周りの欲しい商品があって”これは自分で作ったら安上りかな”と思ったものは

すぐ購入せずに”自分で作れるかどうかを考えてしまいます”

こちらは一応生体カテゴリーで厄介者を書きますが、その駆除を考えた自作トラップ記事の前記事にあたります

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マリンアクアリウムの厄介者ウミケムシの仲間

30センチ規格水槽でディスクコーラルを飼育していた時は、あまりにも増えすぎ外観が悪いという理由でたまに駆除していました

小さなガラス水槽なのでピンセットのみで駆除ができた「ウミケムシ!」(^_^;)

幅30×奥行30×高さ50cmにライブロックやサンゴを設置した水槽では、ピンセットでの駆除が難しすぎるのでトラップを作ることにしたんですが…

ウミケムシはなぜ厄介者?

しったか貝
しったか貝

ヒメシャコガイが…

カクレ先生
カクレ先生

食べられとるのう

活着に失敗してしまった小さなひヒメシャコガイが、何者かに食べられてしまいました(>_<)

カクレ先生
 

おそらくハナオレウミケムシじゃ

そうですね(・_・;)犯人はウミケムシ(海毛虫)の仲間、たぶん「ハナオレウミケムシ」ですね

学名:Eurythoe complanata

和名:ハナオレウミケムシ

環形動物門‐多毛綱‐ウミケムシ目‐ウミケムシ科

私の過去のサンゴ水槽ではひっくり返った無防備なシッタカガイを食べてしまうほど貝類を好んで食し、ライブロックの小さな穴や底砂に潜るなど全てを駆除することが難しいゴカイに近い生物です(;´・ω・)

しったか貝
 

・・・・・。

このウミケムシの体表には無数の細い剛毛が生えており、その無数の毛には毒があります

ウミケムシを素手でつかんでしまうと剛毛を毛羽立て、毛は皮膚に刺さり毒が注入され、つかんだ部分には幾本もの毛が刺さったまま残るんです

サンゴが活着したライブロックごと移動するため、裏側を素手で持った時に”ぞりっと”した感触が…(゚Д゚;)

刺さりましたね(ー_ー)!!

私の場合水道水でさっと患部をすすぎ(擦らない)タオルではなくティッシュペーパーで水分を吸わせ、粘着力の強いガムテープで毛を取り、なるべく全て取れるように毛抜きも併用します

ウミケムシに刺されると痒〈かゆ〉みや痛み、ひどいときは痺〈しび〉れや腫れを伴う事もあるらしいので、そんな時は病院で診てもらいましょう

私は数時間の痛痒さですんでます(;・∀・)

貝を食べてしまうし不注意とはいえ刺さってしまう事があるので…やはり厄介者ですよね


(サンゴ)ヒメシャコガイ ブルー Sサイズ(ブリード)(1匹)

性質と環境が邪魔をする

現在のサンゴ水槽はとあるお店に設置してあるので、ハナオレウミケムシの夜行性という壁にぶつかるんです

夜間に直接駆除することができませんので(; ・`д・´)

たまに明るいうちに出てくることがあるのですが、高さのある水槽の底側に出没するウミケムシ!

ピンセットを持っても肘までは水槽に入れないと届きません

そして肘まで手を入れるとなると、腕の体積分の水位が上がってしまい海水が溢れてしまうので、先に飼育水をある程度抜かなくてはならないんです

つまり(ーー;)

あっ!出てきた!でっかい!

フタを外して照明もずらして、手と腕を洗ってから飼育水を抜いて( ;´Д`)あせあせ

ピンセットを持ってよし捕るぞっ

(ノД`)・゜・。あぁ、戻っちゃった…

ムリ(・ω・; ≡ ;・ω・)ムリ

何度かチャンスはありましたがウミケムシの危険を察知する能力は侮れませんでした

生物兵器の導入

ウミケムシを食べてくれる生体もいるんです

オニヒメブンブク

学名:Maretia planulata(Lamarck)

英名:Tiny Maretia heart urchin

和名:オニヒメブンブク

棘皮きょくひ動物門‐ウニ綱‐ブンブク目‐ホンブンブク科

ということでウニの仲間ですね(*‘∀‘)ゴカイのほかウミケムシも食べてくれるそうなのですが、底砂が必要な生体ですので私のところではパスしました

夜行性なのでウミケムシとの活動時間がマッチしている点、底砂をかき混ぜデトリタスの清浄化・保持・ウミケムシの増加抑制にも期待できますので、底砂のある水槽にはオススメです


(海水魚)ウニ オニヒメブンブク Mサイズ(1匹)

アロークラブ

学名:Stenorhynchus seticornis

英名:Arrow-crab(アロークラブ)

和名:ノコギリイッカクガニ(鋸一角蟹)

節足動物門・・・(;◎_◎)長いな…そうですね、えーっと(^_^;)

節足動物門の下位分類の中に”エビ亜綱”と呼ばれる「軟甲綱なんこうこう」という分類がありまして、軟甲綱は約22000以上の種があり、甲殻類と広く括った全体の約2/3を占める大分類なんですね

したがって軟甲綱の下位分類もかなりの数に分けられておりますので(;・∀・)カンタンに

節足動物門‐軟甲綱‐尖頭区‐クモガ二科

ということでカニなんですがアローヘッドクラブとも呼ばれている和名英名ともに、見た目を重視してわかりやすい名前ですね

ウミケムシを捕まえて千切っては食べ、千切っては食べをくり返しちゃんと駆除してくれます(*‘∀‘)

ただ小さなケヤリなどにも手を出してしまうので、私のところで今回はパスしました(イバラカンザシやられたら困る)


(海水魚)カニ アロークラブ Lサイズ(1匹)

・その他ワタリガニ・ニチリンダテハゼ・砂に潜る系のベラなども食べてくれたりするそうですが、ワタリガニはその大きさで、ニチリンダテハゼはその小ささで、ベラ(イエローコリス)は砂がないし、キュウセンベラやチョウチョウウオの仲間もこちらの水槽には狭いしサンゴが…

水槽に合った駆除方法を

これまで書きました通り私のサンゴ水槽では駆除方法に制限がありました

もしかしたら皆様も同様な、また違った制限もあるでしょうし駆除の必要がないかもしれませんね

ウミケムシを駆除したい、している、と思っている方でピンセットで簡単に捕れる方はそのままで

上記の生物兵器を飼育できる環境の方々は、その生体の導入を検討されてみるのも良いと思います(´▽`*)水槽がにぎやかになるし

私は自作厄介者トラップで駆除しました(・∀・)

今回も起き海ありがとうございました

 

生体
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起きたら海まで十数秒
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