こんにちは管理人です(・∀・)ノ
いつも見てくださる皆様ありがとうございます
今回は海水魚されている方には馴染み深いのではないかというお魚を記述したいと思います
では起き海お願いします
ホンソメワケベラ
このホンソメワケベラは成魚になっても小さなお魚ですね(;^-^)でも…。
えっ!?大きすぎやしないか?って個体を目にしたこともありましたが(汗)
この子もかわいーなー♪
働き物じゃな
ホンソメワケベラとは
口元から尾までの黒いライン、胸部から口へはほぼ白色で反対に尾へ向かうほど薄いブルーが濃くなっていく、グラデーションがとてもきれいな魚です
約10cm前後の大きさにまで成長しますが水族館で私が見た個体は、ガラスの厚みを考慮したうえでも15cmはあったと思うんですよね(^_^;)
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画像は以前に撮影したうちのホンソメワケベラです
学名:Labroides dimidiatus
英名:Bluestreak cleaner wrasse
和名:ホンソメワケベラ
スズキ目‐ベラ亜目‐ベラ科‐カンムリベラ亜科‐ソメワケベラ属
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⇑写真AC・Himawari123さんより
ホンソメワケベラの名の由来はホソソメワケベラのソがンに誤字表記されたことからと言われています(;’∀’)ソメワケベラという魚よりも細いという意味でホソソメワケベラと名付けられたのに
いつの間にかホンソメ(・_・;)・・・
ホン~と名が付くと本家本元のようなニュアンスになって、ホンソメワケベラがソメワケベラの元祖というように受け取ってしまいますね(*^^)
ホンソメワケベラは有名すぎて偽物までいる始末…という言い方はひどすぎるかもしれませんね”ニセクロスジギンポ“対して(^▽^;)
⇑両者の1番見分けれる箇所
ニセクロスジギンポは姿形だけでなく、クリーナーフィッシュ(自分より大型の魚の体表につく寄生虫などを食べてくれる魚)であるホンソメワケベラの”かわいいダンス“まで習得しており、本家があまりしないような鱗を食べる行為までしてしまいます
ニセクロスジギンポはそれらばかりを食べていると思われていましたが、どうやら主食はイバラカンザシやスズメダイ類の卵だそうです
ホンソメワケベラの生態
幼魚の頃のホンソメワケベラは体色が全体的に黒く、上唇の辺りから尾びれの上側にスーッと鮮やかな青いラインが入っているんです
成魚模様に変化し始めるのはおよそ6cmほどになる位なのですが、育った環境が模様の変化に差を及ぼします(*’▽’)
⇑かなり前に水族館で撮った画像なので見づらいですが(汗)
近くに成魚がいると遅く、幼魚だけだと平均より早く成魚模様に変わろうとしているんです(・・;)縄張り意識が強いことと関係していると言われていますが
ホンソメワケベラは千葉県以南の太平洋、インド洋などのサンゴ礁域や温帯の岩礁域に生息しています
卵から孵った子たちはみんなメスでカクレクマノミなどの雄性先熟ではなく、雌性先熟しせいせんじゅくと呼ばれる先にメスとして成熟する種なんですね(^-^)
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⇑写真AC・one leafさんより
群が成長したら1匹だけがオスになり一夫多妻のハーレムを形成するわけなのですが、ホンソメワケベラは特殊環境により逆方向性転換も行います|д゚)つまり一旦オスになった個体がまたメスになる
(詳しくは魚類の社会行動と性転換の変化)この現象を双方向性転換といいますが誠に稀有なことで、低密度条件や”たまたま”といったことが重なった結果であり自然界でもそのケースはごく僅かしか見つかっていないようです
ホンソメワケベラは夜になったら口から吐き出した大量の粘膜に覆われながら寝るのですが、においで敵(捕食者)から身を守るため・岩などの隙間で傷付かないよう緩衝材(クッション)代わりに・そして現在最も有力な説が寄生虫を寄せ付けないために!という理由があるそうで…
初めて飼育した何も知らなかった頃、透明な繭玉の中で寝ているホンソメワケベラを見た時、びっくりしてすぐに調べたことを覚えています(゚∀゚)
ホンソメワケベラの選び方
こちらも基本の選び方は他の魚種と大差ありません
・元気かどうか…隅にじっとしていて動かない
・呼吸は荒くないか…小さいのでよく観察しましょう
・目を見る…白く濁ってないかどうか
・口を見る…傷やただれの有無
・鰭を見る…白い点の有無、ボロボロになっていないかどうか、透明な部分(少ない面積なので見えにくいです)が白濁りしてないかどうか
・体表…白い点や白カビのようなものが付いてないか、赤く血がにじんでいるような箇所の有無、白透明な膜が被っているように見えるかどうか、全体的に体色が同種と比べ薄すぎないか
・泳ぎ方…逆さになっていたり、ある方向に寄って泳いでいたり、水槽の壁にぶつかってばかりではないだろうか
・全体的に…痩せ細っていないかどうか(特に腹部を見るとわかりやすいです)、骨からして曲がっているかのように体が歪んでいないかどうか
・エサを食べるか?…なかなかエサを食べない個体もいるようですので、ショップの方に聞いてみてもいいと思います
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⇑Unsplash・david.clodeさんより
ホンソメワケベラは他の大きな魚をお掃除する魚ですので、すでに飼育している魚が小さい場合は小さめの個体を、大きい場合は自分の好きな大きさを選んでも良いと思いますよ(´▽`*)
ホンソメワケベラ飼育注意点
私の飼っているホンソメワケベラは4回目のお迎え個体です
以前飼育していた2匹は飛び出し事故により水槽外で、もう1匹は底砂を敷いていた頃に姿が見えなくなり発見できませんでした
小さく細い体なのでフタのほんの少しの隙間が命取りに…(/_;)1度目があったので注意を払っていたのですがエサやりの後の閉め忘れでした
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⇑Unsplash・david.clodeさんより
さきほど上記で魚を掃除するお魚と言いましたが、ホンソメワケベラはクリーナーフィッシュとして最もポピュラーな海水魚だと思います(◎_◎;)
ただそのことが飛び出しに起因するのだと決定づけてもおりますが…
せっかくですのでクリーナーのお話を( ^^)
ホンソメワケベラは他の魚に”かわいいダンス“(上下に飛び跳ねるような特殊なダンス)でスッと近づき、天使の腹びれ(私が勝手にそう呼んでいる)でふわりとタッチします(*”▽”)すると触れられた魚はほんわりとなり掃除して欲しそうな場所を差し出すような仕草をするんです∗注)個人の感想です
気持ちがいいのか、それとも視覚でクリーナーフィッシュの模様であると遺伝子的に理解をしているからなのか、とにかく他の魚は明らかに”知っている“としか思えないんですね(*^-^*)それはもうホンソメワケベラのなすがままです!
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しかし終わり方が悪いのかそこも不思議なのですが、気持ちよくクリーニングされていたはずなのに急に怒ってホンソメワケベラを追いかけるパターンもうちの水槽では見かけます
ホンソメワケベラはお掃除で寄生虫や粘膜を食べますが寄生虫はそんなに好きではないとのこと(;・∀・)ホントに食べたいのは寄生虫よりも美味な”粘膜”の方で寄生虫が付いていないうちのサザナミヤッコは、「粘膜だけ食べるな( ゚Д゚)!」と思って怒っているのか…と想像しちゃいますね
追いかけられた時のホンソメワケベラは驚くほどのスピードで水槽内を逃げ惑うので、その際に飛び出し事故を起こしてしまうのです
この注意事項では海水魚を安全に飼育出来る水槽を仮定としたお話になります
①エサの注意私の場合なかったのですがエサを食べないといった報告も目にしますので、ホンソメワケベラの口に入るであろう粒の小さな物やフレークタイプの人工飼料の他、冷凍のプランクトン飼料(ホワイトシュリンプなど)もおすすめですね(^^)それらを選びましょう
②飛び出し事故の注意 飛び出しは十分起こり得ますので隙間なくフタをしましょう
③水質を各種テスターで定期的に測定し、水質の安全に気をつけましょう(^^)水温は22~27度が適温です
④小型水槽でも飼育は可能な種ではありますが、大きめの魚をクリーニングすること自体がストレス減少につながる見解(こちらはあくまでも飼育経験上の個人的見解です)でもあるため、オススメは90cm以上の水槽が望ましいかもしれません
⑤寄生虫は食べますが白点病やウーディニウムなどの原生生物を食べてはくれません(>_<)リムフォシスティス初期の小ささなら食べたりするそうです
ホンソメワケベラの知能
近年ホンソメワケベラのミラーテスト(対象動物にマークを付け鏡を前に置き、自身の体でマークを気にして触ろうとしたりするかどうかの実験の事)の研究が発表され自分の姿を認知できるらしく、そのような行動は魚類では初めての事と驚かれておりました(;゚Д゚)〈大阪市立大学〉〈ナショジオニュース〉
ですがミラーテストを発明したギャラップ氏は決定的に合格したものは人間・チンパンジー・オランウータンとし、それ以外を説得力のないものともおっしゃっていて〈魚 自己認識の議論〉(私の記述2019/11月初旬)おそらく今後も議論がなされると思いますが、その後についてはこの記事で更新はしませんm(__)m
なぜなら自己認識という高い知識とは別に、実際に2匹を同時に飼育していた時期に感じたことと〈魚類を対象とした比較認知科学研究の可能性〉こういった研究を読んだ私なりの見解ではあるのですが、「他の魚と比べると知能が高いと感じる!」
(´▽`;)ゞアホな感想でスミマセン
とまあ(≧▽≦)ホンソメワケベラに対して上記のことを思ってしまっているからなんですね
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⇑写真AC・こぼちさんより
今回はホンソメワケベラについて書かせていただきましたが、かなり書くことが多くて内容がギュッとしてしまった感があります(;’∀’)もちろん自分の他の記事と比べてですがね
なぜギュッとしてしまったのかはこのホンソメワケベラ自体の特性?とでもいういうのでしょうか、とにかく話題が多いのです
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⇑写真AC・ソニックさんより
クリーナーフィッシュとして大型魚との共生や寝る時の習性など、もっと深く追っていけばこの記事も文字数の多さに圧迫されかねませんね(^▽^;)気持ち的にはさらっと読んで頂きたいのですが、どうしても書きたいことを詰めました
もし大きめな魚のいる水槽に入れれる機会がありましたら、ダンスやクリーニングを間近で観察できてとても癒されると思いますよ(´▽`*)♪
では今回も起き海ありがとうございました